「それって発達障がい? 空気を読みすぎる人のための自己主張講座」
今回のジブン・ラボ(勉強会)は、「空気を読みすぎてしまう人」に焦点をあて、自分らしく振る舞いながら他者と健全に関わるための自己主張(アサーション)について学びました。
発達障がいの特性を持つ方だけでなく、日常の中で「〜すべき」「〜でなければならない」という強い思考に縛られやすい方にとっても有益な内容であり、心理教育と実践ワークを交えながら進行しました。
なぜ自己主張できないのか?
本日は7名の参加者が集まりました。
まずはそれぞれ、「参加のきっかけ」と「(ジブン・ラボ)に期待していること」をお話いただきます。
参加者からは口から様々なきっかけや期待を聞くことができましたが皆さんに共通していたのは自己主張できるようになりたい、という切実な願いです。
また「以前アサーション講座を受けたが健常者向けのものだと感じた」とか「自己主張するには自己肯定感が高くならないとダメなのでは?」といった意見も上がりました。
では、そもそもなぜ「自己主張」できないのでしょうか?
空気を読みすぎて「自己主張」できなかった時
「最近、空気を読みすぎて自己主張できなかった時のことを思い出してください」
これが最初のワークです。
仕事の場や家庭の場でうまく、自己主張できなかった様々な場面が参加者の口々から発表されます。その時どんな気持ちでどのようなことを考えたのか?
これらをワークシートに記入し参加者全員がそれぞれまとめていきます。
そして書き終わった内容を全員でシェアしました。
職場の上司との間で、あるいは家庭で妻との間で自己主張できなかった場面が共有されました。
自己主張できない背後にあるもの
一通りシェアが終了したところで、ファシリテーターが話し始めます。
「自己主張ができない背後にあるものはなんなのでしょうか?」
参加者全員がファシリテーターに真剣なまなざしを向けます。
「認知行動療法ではABC理論では、出来事が行動を決めているのではありません。
出来事をどのように捉えているのか、その捉え方で行動や感情が決まるのです。
自己主張できないのは、ご自身の出来事の捉え方にあるのです。
逆に捉え方を変えれば自己主張できるようになるのです」
ABC理論をベースに参加者全員で次のワークを行います。
ワークを通じて、自己主張できない背後にある捉え方、「べき思考」を探り、あっという間にジブン・ラボの2時間は終わりました。
参加者の声
今回のジブン・ラボ参加者からは
「大変参考になりました」
「自分を見つめ直す機会や、べき思考⇒したい思考、について理解する事ができました。
また色々な参加者の考えがあることも知れて勉強になりました」
「誰もが、自分が「べき思考」で悩みやストレスを抱えすぎず、自己受容を自然と行えるためのワークもあり、とても良かったと思います」
「全体的にファシリテーターが参加者の話を聴きながら勉強会を進めているのが印象的でした。
勉強会の心理的安心感があったので皆さん色々な意見を発信出来ていたと思います。
皆さんの色々なお話をうかがい大変勉強になりました」
といった感想が寄せられました。
次回は11月にジブン・ラボを予定しています。